家族の心の拠り所として、一日に一度はお仏壇の前で手を合わせ、静かに心を澄ましてみる。
お仏壇があることによって、自然と心豊かな生活がおくれるようになってきます。
まずは、日々のお仕えを習慣づけ、毎日の生活の中にお仏壇をとけこませていくことが重要です。
朝のお仕え
起床して洗面をすませてからお仏壇の扉を開け、掃除をします。
そして、家族が朝食をとる前にご飯(パン食の場合はパンでもかまいません)・お茶・水(供えない宗派もあります)などをお供えし、ローソクと線香の火を点します。
その後で、各宗派で定められた称名・題目を合掌して唱えます。
できればお経もあげたいものです。
礼拝が終わったら、安全のためにもローソクの火は消しておきましょう。
日中のお仕え
お仏壇の扉は二重のものでしたら内扉だけを閉めておきます。一重の場合は開けたままにしておきます。
果物やお菓子など、いただきものをした時や、季節の初ものをいただく時は、まずお仏壇にお供えしてからにしましょう。
手のあいた時間をみつけてお仏壇をいつもきれいにしておくことも大切です。
就寝前のお仕え
寝る前には必ず合掌礼拝するように習慣づけましょう。
そしてローソクや線香の火が消えていることを確認するのを忘れないでください。
お仏壇の火が原因で火災を起こすようなことはくれぐれもないように。
最後に扉をすべて閉めます。
その他の詳しいお仕えや、法要の時などの特別なお仕えは宗派ごとに違っています。
詳しくは菩提寺か、各宗派・各お寺さまから確かなご指導を受けております弊店へ、お気軽にお問い合わせください。
お仏壇の向き
お仏壇を安置する向きについては、南向きが良いとか東向きが良いとか、本山に向いて礼拝できるように置くのが良いとか、いろいろなことが言われていますが、あまり気にする必要はないはずです。
直射日光の射し込む所や湿気の多い所は避け、なるべく清潔な場所で、そして家族揃って落ち着いて礼拝できる所を選びたいものです。