仏壇を処分する時はどうする?その方法や分別の仕方について

仏壇を処分した経験がある方は少ないのではないでしょうか。仏壇を処分するには菩提寺に依頼する、仏壇や仏具の専門業者に依頼する、粗大ごみとして自分で処分する、不用品回収業者に依頼する…といったさまざまな方法があります。

仏壇を処分した経験がある方は少ないのではないでしょうか。仏壇を処分するには菩提寺に依頼する、仏壇や仏具の専門業者に依頼する、粗大ごみとして自分で処分する、不用品回収業者に依頼する…といったさまざまな方法があります。それぞれのメリットや料金の違いがあるので、ご自身に合った方法で仏壇を処分することをおすすめします。

仏壇を処分する時の方法とは?

新しい仏壇に買い替える時には、古くなった仏壇を処分しなければいけません。また、仏壇を引き継いでいく人がいない場合にも、仏壇を処分する必要が出てきます。

現代社会では、少子高齢化が深刻化しています。代々ご先祖様を供養してきた大切な仏壇であっても、子どもがいない、もしくは子どもがいても他の家に入っているため仏壇を引き継ぐのは難しいという場合も多いです。

また、平均寿命が伸びて「終活」という言葉が生まれました。お年寄りの中には、それまで住んでいた仏壇を置くスペースを確保できる広々とした住宅を手放し、手入れが行き届くコンパクトな住宅に住み替える方もいます。住宅環境が多様化することで、必要とされる仏壇のサイズやデザインも変化を遂げてきています。

仏壇を買い替える時や引き継ぎ手がない場合、どのように処分すれば良いのでしょうか。何度も経験することではないので、処分方法がわからなくてお困りの方もいるのではないでしょうか。

仏壇の処分方法には、「菩提寺に依頼する」「仏壇・仏具店など専門業者に依頼する」「粗大ごみとして自分で処分する」「不用品回収業者に依頼する」の4つの方法があります。仏壇を処分する前には、トラブルを防止するために必ず事前に家族に連絡しておくことをおすすめします。

菩提寺に依頼する

長年大切にしてきた仏壇には、代々のご先祖様の魂が宿っています。そのため、処分する前には菩提寺のお坊さんに「魂抜き」をしてもらう必要があります。

魂抜きとは、仏壇に宿ったご先祖様の魂を供養する儀式のことです。法事の時など日頃からお世話になっている菩提寺や周辺にある菩提寺のお坊さんに電話して、魂抜きを依頼しましょう。

菩提寺に依頼するメリットは、魂抜きの供養と処分の両方を一度に依頼できることです。宗教にあまり関心のない方やよくわからない方のなかには、魂抜きをせずに仏壇を処分してしまうことがあります。しかし、あなたが今存在しているのは、代々のご先祖様が生きてきたお陰です。魂抜きの供養を行うことで、ご先祖様に感謝の気持ちを示すことができます。

「やっておけばよかった」と後悔することのないように、菩提寺のお坊さんに仏壇の処分と合わせて魂抜きを依頼することをおすすめします。その方が仏壇を処分した後、気持ち良く過ごせるのではないでしょうか。

菩提寺に仏壇の魂抜きと処分の両方を依頼すると、お布施を含めて数万円の費用がかかります。他の方法と比較すると費用は高くつきますが、仏教の専門家であるお坊さんにすべてお任せできるので、安心感が違います。

仏壇・仏具店など専門業者に依頼する

仏壇・仏具店などの専門業者の多くは仏壇の販売やメンテナンスだけでなく、仏壇の処分も請け負っています。菩提寺で魂抜きをしてから、処分だけを専門業者に依頼することもできます。お近くに菩提寺がない場合など、専門業者に魂抜きの供養と処分をまとめて依頼したい方については、提携している菩提寺のお坊さんを紹介してもらえることもあります。

とくに新しい仏壇に買い替える時には、いらなくなった仏壇の魂抜きの供養と処分、新しい仏壇の搬入まで同じ業者に依頼することができるので便利です。

ご年配の方がそれまで住んでいた広い家を手放して、手入れが行き届くコンパクトな住宅に移り住む場合、住宅の大きさに合わせて仏壇もコンパクトなサイズに購入し直すことがあります。最近の仏壇は多様化する住宅環境に合わせて、さまざまなサイズやデザインがあるのです。仏壇・仏具店などの専門業者なら、仏壇まわりについての豊富な知識や最新の情報をもっています。そのため、一人ひとりにあったアドバイスをしてもらうことが可能です。

仏壇・仏具の専門業者のなかには、仏壇を処分する料金が無料のところや買い取りをしてくれるところもあります。

粗大ごみとして自分で処分する

粗大ごみとして自分で処分する場合は、菩提寺のお坊さんに魂抜きの供養をしていただいた後、処分は依頼せずに自分で行います。

「仏壇を粗大ごみとして出す」というと、罰当たりな行動のように思われるかもしれません。しかし、魂抜きがすんだ仏壇はもうただの入れ物でしかありません。粗大ゴミに出したからといって罰が当たることはないので、お住まいの地域のルールに従って処分しても何も問題はないでしょう。

粗大ごみとして処分したくても、仏壇を処分する経験はそう何度もあることではありません。一番手っ取り早いのは、お住まいの地域の生活環境課に問い合わせることです。詳しい処分方法を教えてもらうことが可能です。

一般的な処分方法には、「お近くのごみ捨て場まで持っていく方法」と「ごみ収集施設に直接持ち込む方法」の2種類があります。

お近くのごみ捨て場まで持っていく方法では、事前にお住まいの地域の粗大ごみを受け付けている連絡先に電話し、回収してもらえる日時を確認します。ただし、粗大ごみは無料では回収してもらえません。粗大ごみ処理券を取扱店で購入する必要があります。粗大ごみ処理券はシールになっているので、仏壇のよく目立つ場所にシールを貼ります。そして、決められた日時にいらなくなった仏壇をごみ捨て場に持っていけば、回収してもらうことが可能です。

粗大ごみ収集施設に直接持ち込む方法では、ごみ捨て場に持っていくのと同様に事前に粗大ごみの受付先に連絡します。持ち込みであっても、事前の申し込みは必要となります。そして、粗大ごみ処理券を購入してシールを貼り、決められた時間にいらなくなった仏壇を持ち込みます。

自分で処分する場合は、他の方法と比較すると費用は安く抑えることが可能です。一部の自治体では、自宅の前まで仏壇を回収しにきてくれるところもありますが、多くの自治体ではごみ捨て場まで持って行ったり、粗大ごみ収集施設に持ち込んだりする手間が必要です。

さらに仏壇は大きく、意外と重い場合もあります。女性やご年配の方は仏壇を動かすだけでもひと苦労ですし、動かしている途中で体を痛めたりケガをしてしまったりすることもあります。くれぐれもご注意ください。また、仏壇に付属する仏具や遺影などの処分に関しては、それぞれお住まいの地域のルールに基づいた分別が必要となります。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼する場合、菩提寺のお坊さんに魂抜きの供養をしてもらってから、その後の処分は不用品回収業者に任せます。

不用品回収業者に依頼するメリットは、仏壇だけでなくそのほかの遺品や家具・家電も合わせて処分することができること。その家に住む人がいなくなるような場合に便利な方法です。

多くの不用品回収業者は、実際に不用品を回収してもらう前に見積もりをしてもらうことも可能です。不用品回収業者が大きくて重い仏壇を回収してくれるので、一度相談してみてもいいのではないでしょうか。

まとめ

いらなくなった仏壇を処分するには、菩提寺に魂抜きの供養と処分の両方を依頼するのが一番安心できる方法です。

ただし、お近くに菩提寺がない場合や仏壇を買い替える時には、仏壇や仏具などの専門業者に依頼しましょう。魂抜きの供養と処分の両方ができたり、一人ひとりに合わせた仏壇のアドバイスをもらえたりします。

粗大ごみとして自分で処分する場合は、お住まいの地域のルールに従って回収してもらいます。仏壇以外にも不用品がたくさんある場合は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの方法ではないでしょうか。

「仏壇のふるさわ」では、いらなくなった仏壇や仏具の処分方法についてのご相談も受けつけております。仏壇の買い替えをご検討のお客様につきましても、さまざまな仏壇のラインナップを取り揃えておりますので、お問い合わせとご来店をお待ちしております。