おしゃれな仏壇が人気！どんな仏壇があるのかをご紹介

故人を偲ぶためにお位牌を設置し、事あるたびに手を合わせる場所、それが「仏壇」です。お墓とは違って、毎日の生活の中に溶け込んでいることから、置いていても「自然体」の仏壇の人気が年々高まっています。とくに最近は洋式住宅が多くなっていることから、そのスタイルにもなじむ「おしゃれ」な仏壇が注目を集めています。

では実際におしゃれな仏壇とはどのようなものなのでしょうか。そのコンセプトなどを詳しくご紹介させていただきます。

おしゃれな仏壇のコンセプトとは？

まず、おしゃれな仏壇とは何かを考えてみましょう。おしゃれという価値観には個人差があるので「これです！」と明言できないのですが、仏壇店としての経験から、お客様の声を踏まえた「おしゃれ」ポイントをご紹介すれば、みなさまにとってきっと参考になると思います。

シンプルなデザイン

昔からの仏壇は、和室の欄間のように細かく彫刻されていたり、漆塗りや金箔張りなどがされていたりと「絢爛豪華」なイメージがありますが、洋式住宅にこれらの仏壇を置くと違和感を覚えるのも事実です。

逆に、彫刻も少なく、塗谷張りも少なく木材そのものの素朴で質素な作りの仏壇が、最近では「シンプルなデザイン」として評価されています。仏壇の扉を閉めていたらただの家具と勘違いするほどのシンプルさが逆に重宝されています。もちろん、洋式住宅に設置しても何の違和感もありません。

タンスの上に置けるデザイン

仏壇と言えば、和室の一画に存在感をたたえながら置かれているものですが、最近の洋式住宅にはもともと和室がない家も多いので、洋室に仏壇を置くケースが増加傾向です。とはいっても、既に多くの家具が存在している中、一間分のスペースすら確保できない住宅事情もあります。

そんな日本の住宅事情の中で、タンスなどの既存家具の上に置ける仏壇が人気を集めています。根本的にシンプルで小さめの仏壇であることが多く、扉を閉めておけば仏壇があると気づかれないぐらいの存在感です。実際、このタイプであれば、マンションやアパートに暮らしている場合でも仏壇を設置しやすく、また一般的な住居でも場所を取らずに仏壇を設置できるので多くのお客様にお買い求めいただいています。

家具ライクなデザイン

最近とくに人気を集めているのが、もとから衣装ダンスのような形をしている「家具式仏壇」です。扉を閉めておけばまさにスーツなどをかけておくクローゼットのあるタンスにしか見えないような仏壇です。また、家具ライクな仏壇なので、まさかの「白い仏壇」もしっかりとラインナップされています。

白基調のクロスが張り巡らされた洋室の中においても全く違和感のない仏壇なので、こちらもお客様の人気を集めております。昔ならではの黒色ではない仏壇なので、あまり仏壇になじみのない若い世代の方がこのタイプの仏壇をお買い求めになるケースも増えているのです。

仏壇の相場観はどれくらい？おしゃれなほど価格は高い？

お客様からよく仏壇の相場についてお尋ねされることがありますが、その答えは「ピンからキリまで」というのが実情です。実際、金箔や漆塗りなど、細部にまで人の手が加えられている仏壇であればその分価格も高額になります。実際、一般的な仏壇の場合は、安くても20万程度、高ければ軽自動車1台買えてしまうぐらいの金額になることがあります。

でも、「おしゃれな仏壇」は、基本的にシンプルなデザインが多いこともあって、価格はそれほど高額にはなりません。先ほど紹介した「家具式仏壇」であれば、平均価格は10万円前後なので、お求めやすいのではないでしょうか。あと、タンスの上に置くタイプの仏壇であれば、もともとの大きさが小さいので、価格も8万円前後で購入できます。

おしゃれな仏壇を使っても問題はない？

おしゃれな仏壇を使って、親族やお坊さんに怒られたりしないのか心配される方も中にはおられます。正直に言って、仏壇の形や色がどうこうと他人から批判されることはあまりありません。むしろ、日常生活の中で仏様に手を合わせないことの方が批判の対象になりがちです。

おしゃれな仏壇だから、むしろ日常生活に溶け込みやすくなり、故人を偲ぶ気持ちが毎日欠かさず生まれ、本当の供養につながるのではないかと思えます。ですので「おしゃれな仏壇は不謹慎」などのようないわれのない批判を受けた場合には、真っ向から反論しても問題はありません。やはり、故人をしのび弔う気持ちが大事なことであると思います。

まとめ